Project/Area Number |
03J04890
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
言語学・音声学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
林 範彦 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | チベット・ビルマ諸語 / 記述言語学 / ロロ・ビルマ諸語 / 言語接触 / 言語人類学 / フィールド言語学 / 文法記述 / 対照言語学 / チベット=ビルマ諸語 / 東南アジア諸語 / 言語類型論 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は主に海外現地調査と研究発表の2つに分けられる。 海外現地調査は今年度7月〜9月と、1月〜2月の2回行った。第一回調査では、昨年度に引き続き、チノ語悠楽方言の文法調査を行い、特に使役構文や後置詞、および文末助詞について記述を行った。また自然発話の採集に勤めた。同時に現地で話される漢語方言の予備的調査を行った。調査期間の後半では、チノ語方言の中では重要でありながら、ほぼ未記述となっている補遠方言の予備調査を行い、約500語の語彙を採集した。更に周辺地域の民族の居住状況などを視察した。第二回調査は短い期間であったが、主に自然発話採集を中心に行った。 研究発表は3回行った。まず10月にスウェーデン・ルンド大学で行われた、「第37回国際シナ・チベット言語学会議」にて、Causative Constructions in Youle Jino'と題し、チノ語悠楽方言の使役構文について発表した。11月には京都大学で行われた「第54回日本中国語学会全国大会」にて、「チノ語における漢語からの文法的借用」と題し、チノ語が現地の漢語方言から受けた多くの影響を文法的な側面から記述し、その原理について発表した。更に12月には東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で行われた、The fourt h meeting of International Conference on Tonal Phenomenaでマゾードン教授の行ったタマン系諸語の声調に関する発表に対し、コメントをつけた。これは本研究員が調査しているチノ語および近隣諸語における声調の捉え方もタマン系と類似していることを主張したものである。これについては論文形式で2005年度に出版される予定である。 このほかにもチノ語の疑問助詞や動詞連続構造についても詳細に検討を行った。これらについては今後順次、研究発表・論文投稿を行う予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)