Project/Area Number |
03J05003
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
新山 雅之 京都大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ハイペロン / ハドロン / クォーク模型 |
Research Abstract |
クォーク模型によれば、Λ(1405)という粒子はストレンジクォークを一つ含む3つのクォークの共鳴状態とされている。しかし、その質量が非常に軽いため3つのクォークではなく、K中間子と核子との束縛状態である可能性が示唆されてきた。Λ(1405)がK中間子と核子との束縛状態であれば、原子核中で生成されたΛ(1405)は原子核中の核子との相互作用をより強く受け、その不変質量分布が大きく変化するはずである。本研究ではSPring-8逆コンプトンγ線ビームラインにおいて、原子核標的からΛ(1405)を生成、測定してきた。Λ(1405)の測定にはその崩壊粒子であるΣ粒子の同定が重要である。本研究では、Σ粒子の検出のためにタイムプロジェクションチェンバーを製作し、中心的検出器として使用した。標的にはポリエチレン、炭素、銅を用い、ストレンジクォークを含むバリオン生成の証拠となるK^+中間子を10万個測定した。ポリエチレン標的から生成されたΛ(1405)の不変質量分布と炭素標的からのものとを比較することで、原子核から生成されたΛ(1405)の不変質量分布について知ることができる。現在、前方散乱用のスペクトロメータの運動量の較正や、タイムプロジェクションチェンバーで測定された粒子の運動量測定の較正などの解析を行っており、Λ(1405)粒子生成の証拠となるΣ粒子の同定を行っている。この解析により、約1000個のΛ(1405)を再構成することができると期待している。本研究によって、Λ(1405)の内部構造に関して重要な情報を得ることができる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)