リボソームRNA成熟制御を介した核による葉緑体機能発現調節機構の解明
Project/Area Number |
03J05695
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岸根 雅宏 京都大学, 生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 葉緑体 / RNase / RNA / シロイヌナズナ / リボソームRNA / RNAプロセッシング |
Research Abstract |
昨年までに単離したシロイヌナズナ葉緑体RNase E候補遺伝子破壊株について、詳細な解析を行った。 これまでに、Rubiscoラージサブユニットをコードする葉緑体rbcL遺伝子をプローブとして行ったノザン解析の結果、野生株では、rbcL mRNAに相当する単一のバンドのみが検出されるのに対し、破壊株では、それに加え約8kbと約5kbの2本の高分子転写産物の蓄積が検出されていた。そこで、rbcLの下流に存在する5つの遺伝子に対してもノザン解析を行い、高分子RNAの解明を行った結果、約8kbの断片は解析に用いた6つの遺伝子全長、約5kbの断片はrbcLの下流2遺伝子までの転写産物であることが明らかとなった。 一方、RNase E破壊株は、非常に深刻な生育阻害および光合成活性の低下を示すが、これらの表現型がRNase E遺伝子破壊に由来するかを確認するため、cDNAを高発現プロモーター支配下のもと破壊株に導入する相補実験を行った。RNase E遺伝子のcDNAは、データベース上に5ユ末端の異なる3種が登録されており、これら3種の導入を行った。その結果、最も長いcDNAを用いた場合にのみ表現型の回復が認められたが、そのレベルは野生株までは達しなかった。また、rbcLの高分子RNA蓄積も相補株で認められた。遺伝学的には遺伝子破壊と表現型との相関を確認しているため、この結果は導入遺伝子の構築ミスの可能性も考えられるが、RNase Eには、最長のcDNAから発現し破壊株の表現型の一部に寄与する分子と、葉緑体に移行しrbcLのプロセッシングに寄与する分子の少なくとも2分子が存在する可能性を示唆していた。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)