Project/Area Number |
03J07175
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
化学系薬学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
今堀 龍志 東北大学, 大学院・薬学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | フォスファゼン塩基 / 有機塩基 / 芳香族脱プロトン-修飾反応 / アセチレン付加反応 / アニオン / 新規位置選択性 / 非金属性変換反応 / 触媒的変換反応 / 芳香族化合物 / 脱プロトン化 / 1,2-付加反応 / 一段階反応 / 位置選択性 / 化学選択性 |
Research Abstract |
有機塩基は非金属性の塩基であり、金属を伴わないことから金属性塩基(カウンターカチオンに金属を有する)とは異なる反応性が期待できる試薬である。芳香族脱プロトン-修飾反応は金属性塩基のルイス酸性によるキレーション効果が位置選択性に大きく影響を及ぼす反応である。従来までは、強力な塩基性を有する金属性塩基によってのみ反応がおこなわれてきた。この芳香族脱プロトン-修飾反応において、強力な塩基性を有するフォスファゼン塩基(t-Bu-P4塩基)を適用することにより、キレーション効果によらない、新規位置選択性を有する芳香族脱プロトン-修飾反応を実現した。また、金属性塩基による反応においては、金属性塩基の高い反応活性による副反応の誘発が問題となるが、非金属性で嵩高い構造を有するフォスファゼン塩基による反応は、穏やかな条件下、親電子剤共存下での化学選択的な反応が進行した。また、非金属性有機塩基であるフォスファゼン塩基による脱プロトン化反応により生成する反応種は、オニウムカチオン(フォスファゼン塩基の共役酸)をカウンターカチオンとして有するアニオンが想定される。金属性塩基により生成するアニオンは金属カチオンとの共有結合性が高いことが知られているため、フォスファゼン塩基により生成するアニオンはより遊離性が高く、高い反応活性を有すると考えられる。フォスファゼン塩基により生成するアニオンの反応性を利用し、従来までは遷移金属触媒によって実現されてきたアルコール、アミンのアセチレンへの付加反応を実現した。また、この反応は触媒量のフォスファゼン塩基により反応が進行する。
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