運動療法に取り組む虚血性心疾患患者を対象とした患者主導の援助プログラムの開発
Project/Area Number |
03J53131
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
山田 緑 (2004-2005) 聖路加看護大学, 看護学研究科, 特別研究員(DC1)
山西 緑 (2003) 聖路加看護大学, 大学院・看護学研究科博士後期課程, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2005: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2004: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2003: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | People-Centered Care / 市民主導型の健康生成 / 心臓リハビリテーション / 運動療法 / 虚血性心疾患患者 / 健康増進 / 主体的な取り組み / 共分散構造分析 / フィールドワーク / People-centered care / 虚血性心疾患 / 文献レビュー |
Research Abstract |
本研究は、慢性期において運動に取り組む虚血性心疾患患者を対象とした患者主導の援助プログラムを開発することを目的とし、人々が主体的に健康を生み出し増進するという、市民主導型の健康生成(People-Centered Care)に即した看護に関する概念的なモデルを検討するものである。最終年度となる今年度は、前年度からの文献的考察ならびにフィールドワークの結果をもとに構造化された「虚血性心疾患患者の運動の継続に関する因果モデル」について、専門家による検討及び患者を対象とした質問紙調査を実施した。まず事前調査として、心臓リハビリテーションに携わる医療者・看護研究者などの専門家を対象に質問紙の内容分析を行った。また、実際に運動に取り組む患者を対象とした表面妥当性の検討も行い、質問紙の妥当性を検証した。その後本調査として、全国28の医療施設において、虚血性心疾患患者を対象に運動の継続及びそれに影響を及ぼす要因に関する横断的な質問紙調査を実施した。質問紙の回収数は456部で、回収率は73.0%であった。そのデータを元に共分散構造分析を用いた因果モデルの検証を行った結果、精錬されたモデルは有効なモデルと判断された。「虚血性心疾患患者の運動の継続に関する因果モデル」から、運動の継続とは、頻度や強度のような運動指標だけではなく、『自分に合った運動に対する自己効力感』『運動の自己管理技能』『運動に伴う充足感』のような対象者の認識も重要な構成要素であることが示された。さらに、運動の継続に影響する要因としては、『運動全般に対する自己効力感』『運動への結果期待』『医師による運動の統制感』『運動に対する周囲の支援』『虚血性心疾患への罹患性』が示され、虚血性心疾患患者の運動の継続という複雑な行動は多次元の概念からなっており、単一の指標だけで捉えられるものではないということが明らかとなった。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)