Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
世界的に重要な花卉であり観賞植物である洋ランのシンビジウムにおいては,効果的で再現可能な組織培養手法と遺伝子工学プロトコルを開発する大きな必要性が依然として存在する.これまでに,シンビジウムの組織培養とマイクロプロパゲーションに関連した論文は多数報告されているが,シンビジウムの遺伝子工学について成功した論文は一つがあるのみである.この報告書において強調される結果は,過去2年間に達成された成功とともに,これらの結果がシンビジウムのバイオテクノロジーに関連した知見をいかに促進させ,あるいはいかに深めたかについて示すことになる.まず,ポジティブな結果は,以下の5つのカテゴリーにおいて成し遂げられた.すなわち,1)組織培養とマイクロプロパゲーション:プロトコーム状球体(PLB)とエンブリオジェニックカルス(EC)は,生物学的および非生物学的な要因に関するいくつかのテストから誘導することができた,2)人工種子技術と凍結保存:人工種子としてのPLBの短期,中期,長期の低温保存および凍結保存が達成できまた,3)体細胞変異の分析,フローサイトメトリーおよびRAPD分析:さまざまな処理から由来したすべての植物体は,体脂肪変異に関して上記の3つのテストにより確認された,4)DNA抽出プロトコルの改善と最適化:これまでに報告された最適と考えられているさまざまな手順は,本研究においてシンビジウムのために確立されたユニークなプロトコールと比較した,5)遺伝子工学と導入遺伝子分析:糸状菌の抵抗性遺伝子(エンドグルカナーゼとキチナーゼ)と同様に,選抜および標識遺伝子(uidA, nptII)は,パーティクルボンバードメント法によってPLBとECに対してうまく導入することができた.形質転換体は,PCR分析に加え,GUS分析および抗生物質分析によって選抜された.本研究によって得られた独創的な結果は,植物科学分野で評価の高い3つの国際雑誌に掲載されるとともに,シンガポール,南アフリカおよび米国の科学者との国際協力についても実現することができた.
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