ミクロキスチン分解微生物を用いたアオコ毒除去システムの構築
Project/Area Number |
04J02865
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | Kobe University (2005) The University of Shiga Prefecture (2004) |
Research Fellow |
細井 祥子 (田辺 祥子) 神戸大学, 内海域環境教育研究センター, 助手
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 網羅的遺伝子解析法 / 動物プランクトン / 込み合い効果 / Real time PCR / 有毒種 / ミクロキスチン / アオコ / シアノバクテリア / 分解微生物 / 細菌 / 真菌 / アオコ毒分解 / 微生物群集 / Real-Time PCR |
Research Abstract |
1.動物プランクトンを用いたアオコ除去の試み 動物プランクトンは、捕食者としてアオコの消滅に大きく関与しており、大量散布によるアオコ除去システムが期待されている。しかし、動物プランクトンの多くは、大量培養時込み合い効果により再生産能を低下させるため、大量個体を得ることが困難である。動物プランクトンを大量に取得しアオコ除去に応用するには、込み合い効果を詳細に明らかにし、込み合い応答を示さないような環境を構築する必要がある。そこで、込み合い効果を遺伝子レベルで明らかにすることを目的とし、込み合い時に発現する遺伝子を網羅的遺伝子解析法によりスクリーニングした。その結果、多種多様な遺伝子が込み合い時に強く発現することが明らかとなった。これら遺伝子の発現解析・機能解析を進めることにより、オオミジンコにおける込み合い効果の詳細が明らかとなると考えられた。 2.分子生物学的手法を用いた琵琶湖におけるMicrocystis属有毒種の定量 藍藻Microcystis属数種は、強力な肝臓毒(ミクロキスチン)を生産するため、水質管理上厳密なモニタリングが必要とされている。しかし、形態的特徴から有毒種と無毒種を識別することは困難であり、正確な有毒種の発生細胞数の把握が困難となっている。そこで、Microcystis属特異的遺伝子とミクロキスチン合成遺伝子を標的としたプライマーを用いたReal Time PCR法により、有毒種・無毒種それぞれの琵琶湖における分布を調べた。2005年5-9月採水した琵琶湖全域(10地点)の湖水から全DNAを抽出し、Real Time PCRに供した結果、どの地点においてもMicrocystis属が存在することが明らかとなり、琵琶湖における本属藻類の広範囲に渡る分布が示唆された。また、採水地点によって、有毒種:無毒種の細胞数比が異なり、北湖最北部では無毒種が、南湖最南部では有毒種の比が最大となった。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)