糖アルコールの口腔エコロジーに及ぼす影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
04J03025
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Orthodontic/Pediatric dentistry
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Research Institution | Tohoku University |
Research Fellow |
堀 はるみ (宮澤 はるみ) 東北大学, 大学院歯学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 糖アルコール / マルトトリイトール / ミュータンスレンサ球菌 / 糖代謝阻害 / キシリトール |
Research Abstract |
マルトトリイトール(MTL)は齲蝕との関連が深いミュータンスレンサ球菌のα-glucosidaseやマルトース代謝を阻害することが知られている。本年度はMTLのミュータンスレンサ球菌に対する増殖及び菌体付着能抑制効果を検討した。S. sobrinus 6715、OMZ176、S. mutans NCTC10449、ATCC31989を、ガラス試験管内で1%グルコース(G)、マルトース(GG)、スクロース(GF)、及びそれぞれに60mM MTLを加えた複合培地で35℃、30度傾斜下で嫌気培養した。18時間培養後、浮遊菌体と試験管壁付着菌体に分別し超音波で菌体を懸濁した後、660nmにおける濁度からそれぞれの菌体量を求めた。MTL添加により、S. sobrinus6715、OMZ176の総菌体量(MTLを加えない場合=100)は、G、GG及びGF培地で15.0-88.5に減少した(P<0.01-0.05)が、総菌体量に対する付着菌体量の割合には有意な変化はなかった。一方、S.mutans NCTC10449、ATCC31989の総菌体量はG培地で40.8-53.0に減少した(P<0.01)が、GG及びGF培地では減少しなかった。また、ATCC31989では、G、GG及びGF培地における付着菌体量の割合が1/2-1/3に減少した(P<0.01-0.05)。以上のことから、MTLのミュータンスレンサ球菌に対する効果は菌種によって異なり、S. sobrinusでは増殖を抑制すること、S. mutansでは増殖抑制は弱いが菌体付着能を抑制することが分かった。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)