高等植物DNA組換え関連遺伝子のDNA傷害応答性発現制御に関する研究
Project/Area Number |
04J04864
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied molecular and cellular biology
|
Research Institution | Yokohama National University |
Research Fellow |
前田 智秀 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2004 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | AtRAD51 / DNA傷害 / DNA修復 / ブレオマイシン |
Research Abstract |
本研究では、高等植物細胞におけるDNA傷害応答性転写制御機構に関する知見を得ることを目的とし、これまでに擬似放射線物質として使用されているブレオマイシンに特異的に応答するシス領域をAtRAD51(At5g20850)遺伝子の発現制御領域内より見出している。さらなる知見を得るため、ブレオマイシン処理やγ線、X線照射などDNA鎖切断を引き起こす刺激により遺伝子発現が上昇する複数のシロイヌナズナ遺伝子に着目し、それらの解析を行っている。シロイヌナズナゲノムよりAtRPA1-1(At4g19130)、AtBRCA1(At4g21070)、AtGR1の3種類の遺伝子の推定発現制御領域を単離し、それらの発現制御領域下流にレポーター遺伝子としてホタルルシフェラーゼ遺伝子を連結した融合遺伝子を作成した。遺伝子銃を用いた一過的発現実験により、単離した遺伝子の推定発現制御領域がプロモーターとして機能する事を確認した。また、AtRPA1-1においては作成した形質転換植物体にブレオマイシンを処理することにより、ブレオマイシンによる発現誘導性が確認された。AtRAD51のプロモーター解析より、ブレオマイシン応答性のシス領域が機能的に働くことが示されているが、AtRPA1-1、AtBRCA1、AtGR1において、その相同配列を見出すことはできなかった。今後、上記のプロモーターの欠失解析を行うことにより、高等植物DNA傷害応答性発現制御に関与するシス配列を明らかにする必要がある。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)