携帯電話の採用及び利用を規定する心理的・社会的要因の質的調査による探求
Project/Area Number |
04J06983
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Sophia University |
Research Fellow |
小寺 敦之 上智大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 携帯電話 / メディア / 利用と満足研究 / 質的調査 / 利用 / メディア利用 / 非所有 / 非利用 / 大学生 / IPA |
Research Abstract |
本研究の目的は、携帯電話を題材としてメディア利用の背景にある心理的・社会的要因を質的調査によって探ることにある。したがって、本研究は、携帯電話利用研究であると同時に、「利用と満足研究」の課題である心理的・社会的要因の探求を質的調査という新たな枠組みを用いて行うという点で独創的であり、学問的な意義も少なくないと考える。質的調査は現在のメディア利用研究においてはほとんど行われていないが、利用者の経験や世界観を理解するうえでは有効なアプローチである。昨年度は、【調査A】【調査B】についてのデータ収集に終始したが、本年度はデータ分析や理論的位置付けに注力した。 下記、両調査についてのデータ収集・データ分析はほぼ終了しており、発表・刊行準備中である。 【調査A】携帯電話利用の動機及び利用経験を把握するにあたり、大学生9名の協力を得てそれぞれ2週間の携帯電話非所有状況を実験的に作り出した。これは「獲得された満足」からその利用動機を類推するというこれまでの「利用と満足研究」の問題点を克服するだけでなく、携帯電話利用について被験者から意識的な報告を求めるためでもある。この実験により、(1)携帯電話が有する多様な諸機能の抽出と(2)携帯電話利用を取り巻く人間関係についてのデータを得ることができた。(発表準備中) 【調査B】携帯電話所有率が高い若者世代において、意図的に所有しない者についてインタビュー調査を行った。その結果、コストやサービスといった側面ではなく、「自身の情報環境への満足感」「所有のデメリット」「利用者や社会への批判的視点」などの多様な要因が非所有者による携帯電話所有を阻害していることが見出された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)