MAIL遺伝子破壊マウスを用いたアレルギー疾患の基礎的研究
Project/Area Number |
04J09556
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
大沼 俊名 岐阜大学, 連合獣医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2004 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | MAIL / 角化細胞 / NF-κBシグナル伝達系 / アトピー性皮膚炎 / PAM212 / 表皮ケラチノサイト |
Research Abstract |
Molecule possessing ankyrin-repeats induced by lipopolysaccharide(MAIL)は、interleukin-1-inducible nuclear ankyrin repeat proteinあるいはinhibitor of nuclear factor κB(IκB)とも呼ばれる。MAIL欠損マウスを作製したところ、このマウスはアトピー性皮膚炎様の症状を呈し、MAILの皮膚における重要性が示唆された。そこで本研究ではマウスの角化細胞におけるMAILの発現を調べた。MAILは表皮において恒常的に発現していた。同様にMAILは初代培養角化細胞とマウス角化細胞株であるPAM212でも発現していた。Nuclear factor κB(NF-κB)阻害剤のBay11-7082とIκBαMスーパーリプレッサーはどちらも角化細胞におけるMAILの発現を抑制した。正常無刺激状態の角化細胞でのNF-κBの局在を免疫染色でしらべたところ、NF-κBサブユニットのうちp65,c-Relは核にのみ、p50,p52は核、細胞質どちらにも存在していることがわかった。このことはp65/p50あるいはc-Rel/p50の帆もダイマーが皮膚におけるMAILの恒常的発現に寄与していることを示唆する。興味深いことにマウスの皮膚におけるMAILの発現レベルはリポ多糖体(LPS)投与で変化しなかった。In vivoと同様に初代培養角化細胞においてもMAILの発現レベルはLPS刺激で変化しなった。しかし、MAILの発現はインターロイキン-1刺激によって顕著に増加した。以上より、角化細胞における恒常的なMAILの発現は少なくとも部分的にはNF-κBによって制御されていること、LPS特異的なMAIL発現誘導に対する抑制機構が存在することが明らかとなった。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)