1920-30年代「大日本帝国」における総合・大衆雑誌の中の心象地理に関する研究
Project/Area Number |
04J10537
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | The University of Tokyo |
Research Fellow |
前島 志保 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | メディア研究 / 国民表象、自他表象とその消費 / クロス・ジャンル研究 / 文化ナショナリズム / 雑誌研究 / 写真研究 / 帝国主義・植民地主義 / 日本:朝鮮半島:台湾 / 自他表象研究 / 近代大衆文化史 / 心象地理 / 日本:朝鮮半島(韓国・北朝鮮):台湾 |
Research Abstract |
平成16年度は、1920-30年代日本のメディア環境について調査するとともに、当時、内地で発行されていた主な雑誌(『改造』『中央公論』『婦人公論』『文芸春秋』『キング』『主婦之友』『婦人倶楽部』『アサヒグラフ』)に眼を通し、当時の「心象地理」とかかわりの深いテクストジャンルを幾つか抽出した。前年度のこの調査結果を受け、平成17年度は、『主婦之友』を中心とした(婦人雑誌を含む)。大衆雑誌における国民表象の問題を誌面の視覚化と読者の反応の相互関係に焦点を当てて考察する研究を主に行った。考察にあたっては、文化ナショナリズム研究、クロス・ジャンル研究、他者・自己表象研究、写真研究、言説分析、出版史研究、メディア研究の各分野の手法を、適宜、採用した。 また、学会以外の研究会で、二度、本研究の概要を発表し、複数の分野に渡る他の研究者たちの批判を仰ぎ、有益な情報と助言を得た。 本研究成果の一部は、『比較文學研究』第88号(2006年/平成18年)に発表される予定である。なお、本年度はこの他にも二本の小論が受理された。 ただ、時間的・経済的制約から、台湾、朝鮮半島の雑誌については簡単な予備調査しかできなかったのは、残念であった。今後は、内地の雑誌に関する今回の研究成果をさらに発展させ、内地の総合雑誌と大衆雑誌における国民表象とその受容の差異の分析を進めるとともに、国民表象の流布と消費に関する内地・外地の比較研究にも取り組んでいきたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)