Project/Area Number |
04J11067
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General fisheries
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
嘉山 定晃 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2004 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | カツオ / 成長 / 年齢 / 回遊 |
Research Abstract |
西部太平洋のカツオ資源は、熱帯海域で孵化して、北西太平洋中・高緯度海域へ回遊する北上回遊群と、孵化後も熱帯海域に留まる熱帯滞留群から成る。北上回遊群の仔魚期〜幼魚期の成長速度は熱帯滞留群より低いが、60日齢前後から北上回遊群が熱帯滞留群を上回ると考えられた。20日齢までの北上回遊群の耳石日輪半径の増加過程は北赤道海流域の産卵場で採集された仔稚魚と、また、熱帯滞留群は赤道反流域の産卵場で採集された仔稚魚とほぼ一致した。したがって、北上回遊群は主として北赤道海流域で発生し日本周辺海域に来遊する群、熱帯滞留群は赤道反流域で発生後、熱帯海域に留まった群であると判断された。当歳魚の孵化月の分布から、北上回遊群の発生時期は主として3〜5月、熱帯滞留群の発生時期は9〜6月であることがわかった。 赤道海域のカツオ産卵場で漁獲された成魚のうち、1〜6月に孵化した群の12日齢時の日輪半径頻度分布は双峰型を示し、半径が小さい側のコホートの平均値が北上回遊群および北赤道海流域で採集された仔稚魚の平均値と、半径が大きい側のコホートの平均値が熱帯滞留群および赤道半流域で採集された仔稚魚の平均値と類似した。これらの対応関係は、北赤道海流域で発生した仔稚魚が北上回遊群として日本周辺海域へ来遊した後に赤道海域へ戻り、熱帯滞留群とともに産卵親魚群を構成していることを示している。北上回遊群と考えられる日輪半径の小さい側のコホートに含まれた個体数は全体の55%であったことから、西部太平洋のカツオ資源は、熱帯海域で親魚から産み出される仔魚すべてを産卵場に収容するのではなく、熱帯海域で発生した仔魚のうち50%を超える群が北上回遊群として温帯海域〜亜寒帯域南部の生産力を利用することになる。それが成魚として産卵場へ戻ることで、他のマグロ類より高い700万トンという資源量の形成に成功していると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)