Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
本年度は,1.イメージスキャン画像分割アーキテクチャの開発,2.物体追跡アーキテクチャの設計,3.リアルタイム画像分割プロトタイプシステムの構築,を行った.それぞれについて,以下で詳しく説明する. 1.イメージスキャン画像分割アーキテクチャは,初めに入力画像を小さなサイズの画像ブロックに分けて,各画像ブロック内を全画素並列処理で,それぞれの画像ブロックを逐次処理により,大きなサイズの画像に対してリアルタイム画像分割処理を行う手法である.このアーキテクチャの実現のために,オンチップメモリと画素並列処理ユニットを用いた高データアクセス幅をもつLSIアーキテクチャを提案し,回路設計によりその有効性を示した. 2.入力動画像中からすべての物体(動体,静止体)を同時に追跡できるリアルタイム物体追跡アルゴリズムの提案とそのLSIアーキテクチャの開発を行った.開発アルゴリズムは画像分割後に抽出物体それぞれに対して特徴量を計算,そしてフレーム間で特徴量の最も近い物体を同一物体とする物体追跡手法である.更に,上述のイメージスキャン画像分割アーキテクチャと新しく設計した高並列特徴量抽出回路,及び類似物体マッチング回路を用いてリアルタイムLSIアーキテクチャを設計した.この設計結果により,QVGAサイズで230個程度の物体を同時にリアルタイム追跡(30fps)可能であることを示している. 3.上述の画像分割と物体追跡の有効性をシステム上で確認するために,リアルタイム画像分割プロトタイプシステムを開発した.カメラから取り込んだ入力画像をLSIチップでリアルタイム画像分割・特徴量抽出・物体追跡処理し,最後に処理結果をディスプレイに表示することで,チップ単体での評価ではなくシステム全体の評価を行っている.これにより,実機のシステム上で信頼性のより高い評価を行うことが出来た.
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