2004 Fiscal Year Annual Research Report
画像認識・動き検出のためのリアルタイムカラー画像分割集積化システムの研究
Project/Area Number |
04J50741
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
森本 高志 広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 画像分割 / VLSIアーキテクチャ / 並列処理 / 画像認識 / リアルタイム処理 / 低消費電力 / 動き検出 |
Research Abstract |
本年度は主に3つの研究を行った.1.画像分割処理回路の低消費電力化,2.動き検出アルゴリズム,及びアーキテクチャの設計,3.リアルタイム画像分割プロトタイプシステムの構築.これら各々について,以下で詳しく説明する. 1.平成15年度に試作した境界セル限定動作アーキテクチャに基づく41×33画素並列画像分割テストチップの測定・評価を行った.境界セル限定動作は領域成長に基づく全画素並列画像処理において,成長している境界画素のみ動作させて残りすべての画素をスタンバイ状態にすることにより消費電力をおさえる技術である.測定結果から境界セル限定動作がある場合では,無い場合に比べて1画素あたり約78%の消費電力の削減が実現できることがわかった. 2.入力動画像中からすべての物体(動体,静止体)を同時に追跡できるリアルタイム動き検出アルゴリズムの開発を学部生1名と共同で行った.開発アルゴリズムは画像分割後に抽出物体それぞれに対して特徴量を計算,前フレームと現フレーム間で特徴量の最も近い物体を同一物体とする.提案アルゴリズムを画像解析ツールを用いて評価・検証をおこない,それに基づくLSIアーキテクチャの設計を行った. 3.提案アーキテクチャの有効性を確認するために,リアルタイム画像分割プロトタイプシステムを開発している.テストチップ試作を行う代わりに,高性能なFPGAに提案画像分割アーキテクチャと画像入出力制御回路を実装する.同等サイズのASICとは異なり実装ゲート数がかなり限られるために,少ないゲート数で高解像度画像を処理するアーキテクチャを考案している. また,これらの研究成果を学術雑誌,国際会議への投稿,及び国内特許出願,海外特許出願,海外特許取得を行った.
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Research Products
(11 results)