亜熱帯地域における大気エアロゾルの光化学特性について
Project/Area Number |
05J01004
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
岡田 孝一郎 University of the Ryukyus, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 全溶存鉄 / 辺戸岬 / 亜熱帯地域 / 沖縄 / エアロゾル / ジカルボン酸 / Fe(II) / 光化学 / 亜熱帯 |
Research Abstract |
これまでの研究において、エアロゾルの水溶性画分中で光化学的に生成するFe(II)の供給源について調べた結果、エアロゾル中のFe(II)の供給源は鉄-シュウ酸錯体のような波長依存性を示す化合物であることが示唆された。エアロゾル中で光化学的に生成するFe(II)の供給源を更に詳細に検討し、エアロゾル中のFe(II)供給源に関する反応メカニズムを調べるには、もっと多くのFe(II)の供給源化合物について調べる必要があるが、個々のFe(II)の供給源について、波長依存性に関する報告はあまりない。そこで、Fe(II)供給源として、鉄-ジカルボン酸錯体に注目し、波長依存性を調べた。エアロゾル中には、ジカルボン酸が多く含まれていることが報告されているため、多くの鉄-ジカルボン酸錯体が存在していることが考えられる。そこで、人工的に調製したFe(III)-ジカルボン酸水溶液に光を照射して生成するFe(II)を測定し、様々なFe(III)-ジカルボン酸錯体の光化学特性を調べた。本研究では、ジカルボン酸の中でも、環境中で高濃度に存在すると考えられるシュウ酸、マロン酸、コハク酸を選定した。理論計算と定量的な実験を結びつけることで、各Fe(III)-ジカルボン酸錯体のモル吸光係数とFe(II)光生成の量子収率を実験から決定した。大気エアロゾルの水溶性画分であるWSF溶液中のFe(II)光生成速度とFe(OH)^<2+>とFe(oxalate)_2^-に加えて今回決定したFe(III)-マロン酸錯体とFe(III)-コハク酸錯体をFe(II)供給源として計算したFe(II)光生成速度を比較すると、エアロゾル中のFe(II)供給源としては、やはりFe(oxalate)_2^-が最も有力であることが示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)