Project/Area Number |
05J01894
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
武田 はるな 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | LKB1 / p53 / Peutz-Jeghers症候群 / 過誤腫 / 肝癌 |
Research Abstract |
Peutz-Jeghers症候群(PJS)は胃腸管に過誤腫を形成し、高い発癌率を示す遺伝性疾患である。PJSのモデルマウスであるLkb1+/-マウスは、胃腸管および、肝臓に腫瘍を形成する。p53がLKB1と結合しLKB1の機能を制御している報告があることから、当研究室ではLkb1+/-p53-/-複合変異マウス(Lkb1+/-p53-/-マウス)を作出した。 1,Lkb1+/-p53-/-複合変異マウスの解析 Lkbl+/-p53-/-マウスは、Lkb1+/-マウスに比べ、胃や肝臓における腫瘍形成が早まることが明らかになったことより、腫瘍形成においてLKB1とp53が協調していることが示された。また、Lkb1+/-p53-/-マウスは、Lkb1+/-マウスでは観察されない卵巣痛を発症した。卵巣癌はPJSにおいて高頻度で観察される腫瘍のひとつであることより、Lkb1+/-p53-/-マウスは、よりよいPJSのモデルとなることが示唆された。 2,培養細胞におけるLKB1とp53の相互作用の解析 LKB1のDNA損傷応答への関与が示唆されることから、大腸がん細胞株において、siRNAによりLKB1や,p53の発現をノックダウンし、DNA損傷応答への反応性を以下の点について対照細胞株と比較した。 (1)細胞生存性 10Gyのγ線を照射後、対照細胞株に比べ、LKB1ノックダウン細胞株においては細胞死が多く観察され、また、照射して長期培養後のコロニーの形成率も低かった。 (2)p53のリン酸化 10Gyのγ線を照射した後、LKB1ノックダウン細胞において,53のリン酸化状態が少なかったことから、LKB1がp53の活性を制御している可能性が示唆された。 (3)G2アレストへの影響 10Gyのγ線を照射した後、分裂細胞の割合を調べると、LKB1の発現を抑制した細胞株では対照細胞株に比べて割合が高かったことから、LKB1のG2アレストへの関与が示唆された。また、LKB1とp53の発現を同時にノックダウンした細胞株では、γ線を照射後の分裂細胞の割合がさらに高かったことから、DNA損傷応答におけるLKB1とp53の協調作用が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)