アポトーシス抑制蛋白(IAP)を標的としたヒト癌分子免疫応答と治療法開発
Project/Area Number |
05J02569
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
廣橋 良彦 Sapporo Medical University, 医学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | Cep55 / c10orf3 / AMACR / HIFPH3 / SOX2 / CTL / tumor antigen / antigenic peptide / monoclonal antibody / サバイビン / Lengsin / c20orf42 / マイクロアレイ / 新規癌抗原 / HLA-A24 |
Research Abstract |
【背景】我々は癌特異的免疫療法を確立する為に、免疫療法の基礎となる新規癌特異抗原分子の同定を試みている。現在、マイクロアレイを用いたスクリーニングにて、新規癌抗原分子を複数同定することに成功した。その中でも、Cep55/c10orf3、HIFPH3、AMACRの3分子においては免疫学的な解析の結果、癌拒絶抗原になりうることを見出した。【方法と結果】DNAマイクロアレイによるスクリーニングにて各種悪性腫瘍に発現するc10orf3,前立腺がんおよび各種悪性腫瘍に発現するAMACR,腎がんに発現するHIFPH3を同定した。これら3分子に対するモノクローナル抗体を作成した結果、いずれの抗体も組織レベルでの染色が可能であり、しかも正常組織と比較してがん特異的に染色可能であった。このことから今回作成した抗体はがんの確定診断に非常に有用である。また、AMACR,Cep55/c10orf3,HIFPH3に関しては、日本人に最も多いHLAハプロタイプであるHLA-A24に提示される抗原ペプチドを用いて、HLA-A24陽性癌患者抹消血より細胞傷害活性T細胞(CTL)の誘導に成功し、今回新規に同定した抗原分子が高い免疫原性を示すことが示唆された。【考察】これら新規がん抗原遺伝子群は、がんの組織学的診断および癌特異的免疫療法の確立に寄与すると考えられる。さらに、我々は、癌細胞の中でも特に腫瘍形成能の高いCancer Initiating Cell(CIC)細胞を標的とする特異的免疫療法の確立を目指しており、現在の所、CIC細胞に発現する抗原分子として、SOX2を同定した。現在さらなる解析中である。
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Report
(3 results)
Research Products
(19 results)