環境と経済が調和した農山漁村型産業クラスターの形成と発展に関する研究
Project/Area Number |
05J04932
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Agro-economics
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平口 嘉典 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 地域資源 / 山村地域 / 農山漁村 / クラスター / 地域活性化 |
Research Abstract |
本年度は、主として以下の課題に取り組んだ。 第1に、農山漁村型産業クラスターの重要な構成要素である商業について実態把握調査を行い、現在の地域商業が抱える問題の把握を行った。結果では、市人口の減少に伴う消費人口の減少と郊外型小売店の台頭により、商店街への客足が減り、個店経営が厳しい状況である一方で、地域の農林漁業と結びついた商売の可能性を指摘する意見や、地産地消の実践、地域ブランドの利用といった例もみられ、地域商業と農林漁業が連携した地域産業クラスター形成の萌芽が見られた。 第2に、農山漁村型産業クラスターの形成・発展の条件に関わる問題に取り組んだ。具体的には、「山村地域における産業の創出・発展の条件」という問題に絞込み、戦前期の農民資本製糸場の事例から、産業の創出・発展条件を明らかにした。 創出条件では、第1に、地域の資源に目を付け、その加工を考えたこと、第2に、製糸業に対する社会的需要が存在したこと、第3に、産業創出に対する地域内のニーズが存在したこと、第4に、地域の課題をみつけ、地域の実状に合った課題解決方法を考え、実行できる主体が存在したこと、第5に、産業の創出を技術的・資金的に支援する外部の主体が存在したこと、の5点が導出された。 発展条件では、第1に、あくまでも地域の資源をベースにしたこと、第2に、地域の農林業と製糸業が調和していたこと、第3に、利用可能な地域資源が存在したこと、第4に、得られた利益は最大限地域民に還元したこと、第5に、地域の資源を、地域の実状に応じて、地域のためになる事業を遂行する運営主体が存在したこと、の5点が導出された。 以上の創出・発展条件を踏まえ、現代産業創出への示唆としては、第1に、地域農林業の重要性、第2に産業の創出・発展を担う主体の重要性、第3に、産業の創出・発展への支援の重要性、が挙げられる。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)