Project/Area Number |
05J07008
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
植物生理・分子
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
敖恩 宝力格 岩手大学, 大学院連合農学研究科, 特別研究員DC2
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 概日リズム / 抗酸化能 / ユーグレナ / 酸化ストレス |
Research Abstract |
本研究では、ユーグレナ(Euglena gracilis Z)を用いて、真昼に最大となるこの光酸化ストレスに対する防衛機構について研究し、下記の点について明らかにした。 1.DPBF(2,5-diphenyl-3,4-benzofran)酸化抑制能が一重項酸素消去能の信頼できる指標となることをDPPH(1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl)ラジカル消去試験を基準にして証明し、また両測定法を用いて本研究で使用するすべての抗酸化剤・光増感剤の性能を評価し文献データとの異同を明らかにした。 2.一重項酸素を発生する脂溶性や水溶性の光増感剤に対する耐性とヒドロキシルラジカルを発生する水溶性の(脂溶性は入手不能)光増感剤に対する耐性が、UV耐性と同じく主観的真昼に最大となる概日リズムを示すこと、エタノール抽出可能な成分における一重項酸素消去能やラジカル消去能も同様のリズムを示すことを明らかにした。ただし、これより2-4時間前に最高となる弱い成分が、光増感剤メチレンブルー耐性と水抽出液のラジカル消去能などに認められた。 3.各種抗酸化剤の投与によるUV耐性増強を試験し、UVC耐性は主に一重項酸素消去能の、UVB耐性は主にヒドロキシルラジカル消去能のリズムに由来することを解明した。ただし、この消去能以外の未知の特徴、例えば個々の抗酸化剤の物理化学的特性や細胞内分布なども関与する。更に、UVC耐性とUVB耐性は脂質過酸化の面でも異なった機作に依存した。 4.60Coγ線(以降γ線)と12C5+重イオンビーム(以降Cイオン)に対する耐性の概日リズムを解明した。最強位相は主観的真昼より2-4時間前に訪れた。振幅はγ線耐性のほうが顕著であった。放射線耐性を増強させる抗酸化剤もあるが、UV耐性増強のものとは異なっていた。高線量の場合には抗酸化以外の未知の機作も強く関係した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)