イネにおけるジベレリンシグナル伝達制御因子の生化学・分子遺伝学的探索と応用研究
Project/Area Number |
05J07569
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Breeding science
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology (2006) Nagoya University (2005) |
Principal Investigator |
辻 寛之 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | イネ / ジベレリン / タンパク質間相互作用 / 26Sプロテアソーム / 転写因子 |
Research Abstract |
ジベレリン(GA)のシグナル伝達は、GRASファミリータンパク質に属するDELLAタンパク質の抑制活性を脱抑制することにより引き起こされる。イネにおいては、SLR1と名付けられたDELLAタンパク質がGA応答の抑制因子として機能しており、GAシグナルがSLR1へ伝達されると、SLR1は5QpGID2複合体によって認識され、ポリユビキチン化を経て26Sプロテアソームによって分解される。しかし、SLR1に伝達されるGAシグナルの分子機構は不明であった。 2005年、GA受容体GID1が単離、同定された。GID1はリパーセ様の構造を有する可溶性の受容体であり、生物活性を有するGAに対して特異的に結合した後、SLR1と直接結合することが明らかにされた。このことから、GID1がGA依存的にSLR1と結合した結果、SLR1の分子性状が変化し、GID2がSLR1を認識、結合可能となるという仮説が考えられる。この仮説を検証するために、SLR1、GID1およびGID2の相互作用について種々の生化学的手法によって検討した結果を報告する。3者の相互作用をyeast three-hybrid法を用いて解析したところ、SLR1単独ではGAの有無に関わらずGID2と結合できないが、GID1の存在下ではSLR1はGA依存的にGID2と結合することが分かった。また、様々な変異型GID1、GID2およびSLR1を用いたyeast three-hybridアッセイによって、3者間の認識機構が明らかになった。さらに、SLR1の下流で機能する転写因子GAMYBの制御と機能を解析し、これを論文発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)