児童・青年期の解離傾向-その発達因とこころの問題に与える影響について
Project/Area Number |
05J07776
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Clinical psychology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉住 隆弘 Nagoya University, 教育発達科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2005: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 解離 / 侵入記憶 / 幻覚体験 / 養育態度 / 抑うつ / PTSD / うつ |
Research Abstract |
昨年度から継続したものとして、論文に関しては、既に投稿していた英語論文1本の修正と再投稿を行い、今年度採択に至った。内容は、侵入記憶と解離の関連性についての研究であり、解離は、他のファクターを考慮しても、侵入記憶の強さに独立に影響を与える因子であることが明らかになった。また、国内論文1本の修正と再投稿を行い、採択となった。内容は、解離の防衛機制としての特徴に関する研究であり、解離は回避的な要素が強いことを明らかにした。また、学会発表に関しては、海外での発表を一つと、国内での発表を二つを行った。 また、博士課程での研究を、Dissociation in Japanese Children and Adolescents from aCommunity Sample:The Relationship of Dissociative Tendencies to Psychiatric Symptoms andPsychosocial Factors.というタイトルでまとめ、博士論文として提出し受理された。一般児童および青年の解離傾向の頻度について疫学的な知見を報告し、幻覚体験および侵入性記憶といった精神症状の発現と解離の関連性についてまとめた。さらに、解離に与える心理社会的要因として、親の養育態度および個人のコーピング特性に注目し、その関連性についてまとめた。これまで、解離性障害として注目されてきた解離であるが、解離が持つ心理学的な機能に着目し、他の精神疾患や心理学的問題との関連性を検討することの重要性を示唆した。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)