高輝度Bファクトリー実験のためのエアロジェルRICH検出器の開発研究
Project/Area Number |
05J07786
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Condensed matter physics 1
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小酒井 良延 Nagoya University, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2005 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | リングイメージング / RICH / エアロジェル / 粒子識別 / Bファクトリー / デュアルラディエーター |
Research Abstract |
本研究では、高輝度Bファクトリー実験で使用予定である、エアロジェルを用いたチェレンコブリングイメージング型粒子識別装置(エアロジェルRICH)を実用段階まで開発することを目的としている。昨年度の研究では、このエアロジェルRICHの本実験を想定した読み出し系を用いてテスト実験を行い、期待通りの動作を確認することに成功した。 エアロジェルRICHを実現する上でこれまで問題となってきたことは、1.5テスラの磁場中で使用可能であり、1光子レベルである微弱なチェレンコフ光を5mmの位置分解能で読み出すことのできる光検出器が存在しなかったためである。この点に注目し、本研究ではこれまで144chマルチアノード型HAPD(Hybrid Avalanche photo-detector)を開発してきた。このHAPDが、エアロジェルRICHへの条件を満たすことはベンチテストでは明らかにされていたが、試作器を用いたテストを行わなければならないという課題が残っていた。 このような状況を踏まえ、昨年度にHAPDを読み出しに用いたエアロジェルRICHの試験を行った。実験は、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の富士実験棟地下にある電子ビームラインにて2GeV/cの電子を用いて行った。回路系には実機での使用を想定したASICという特定用向けICを用いて行った。その結果、期待通りのチェレンコプリングイメージを得ることができた。この結果は、Bファクトリー実験下でのエアロジェルRICHの動作を保障するものであり、開発研究の目標を達成することに成功したと言える。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)