Project/Area Number |
05J09213
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic history
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中島 裕喜 大阪大学, 大学院経済学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2005: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 軽機械工業 / トランジスタラジオ / 高度成長期 / 電話自動交換 / 電話 / 自動交換機 / 戦前 |
Research Abstract |
1.前年度から研究を進めてきた、戦前期から戦時期にかけての電話自動交換機の共同開発について資料調査を継続し、日本の電話交換方式の選択に際して、イギリスの事例が参考にされたことをイギリスの電気工学の学会誌である、The Journal of The Institute of Electrical Engineersなどの文献を調査することから明らかにした。この成果は研究論文、「戦前期日本の電気通信産業における技術問題-自動交換機の開発を中心に-」として取りまとめられ、所属学会の一つである企業家研究フォーラムのレフェリー誌である『企業家研究』に投稿した。 2.昨年度末にワシントンの議会図書館で調査した、日本企業のアメリカへのトランジスタラジオ輸出について調査を継続した。トランジスタラジオは1950年代後半の主要な対米輸出商品であり、ミシンや双眼鏡、カメラといった商品と並んで軽機械と呼ばれ、当該時期の日本経済を象徴する存在であった。すなわち労働集約的で雇用創出力があり、アメリカやヨーロッパという先進工業国への輸出が可能という意味で外貨獲得能力が高く、高度経済成長の担い手として通産省からも注目されていたのである。そこで当該産業に関する諸問題のなかで、とくに輸出活動について資料調査を進めた。国会図書館所蔵の新聞・雑誌類や日本機械輸出組合の機関誌などから、通産省によって推進された最低価格制度、または数量割当制度の意義を検討した。以上の成果は、経営史学会第42回全国大会(一橋大学2006年11月25〜26日)のパネルディスカッション「1950-60年代の軽機械工業-構造と役割」において、「トランジスタラジオ輸出の展開」として報告された。
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