細胞周期制御における転写因子hDREFの機能とSUMO化の役割の解析
Project/Area Number |
05J50882
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
山下 大輔 兵庫県立大学, 大学院生命理学研究科, 特別研究員DC2
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | hDREF / 細胞周期 / リボソームタンパク質遺伝子 / 核局在化シグナル / hATCドメイン |
Research Abstract |
転写因子hDREFは細胞周期進行に重要であることが示されていたが、細胞増殖における役割は不明であった。そこで、hDREF強制発現とノックダウンの実験を行い、hDREFが細胞増殖を正に制御することを示した。さらに、hDREFはリボソームタンパク質遺伝子のプロモーターによく保存されているBox Aと名づけられた配列に結合し、それらの細胞周期依存的な発現調節を行っていることを明らかにした。また、hDREFの標的遺伝子であるリボソームタンパク質が十分な量発現することが細胞増殖に必要であることも示した。これらの事実から、hDREFの細胞増殖制御機構の一端はhDREFによるリボソームタンパク質遺伝子発現調節にあることを示唆した(Yamashita et al. Mol.Cell.Biol.)。 次にhDREFのhATCドメインとその機能を詳細に解析した。hATCドメインは、少なくとも26種類存在する哺乳類のhATトランスポゼースファミリーにおいて保存されるドメインであるが、その機能は不明であった。私は様々な変異体を用いた解析により、hATCドメインは自己会合(self-association)を担う領域であり、このドメインを介した多量体形成は、hDREFの核蓄積とDNA結合能に必要であることを示した。また、hATCドメインを有する別のヒトZBED4タンパク質においても、hATCドメインはその核蓄積に必要であることを示した。このことから、hATファミリーの核蓄積においてhATCドメインは保存された機能を持つことを明らかにした(Yamashita et al. J.Biol.Chem.)。また、私はhDREFがSUMO化されることを見出した。SUMO化領域の欠失変異体は核に蓄積しないことから、hDREFのSUMO化はその核蓄積に重要な役割を担っていることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)