愛国主義教育と少数民族-中国の国家統合下に於ける少数民族社会-
Project/Area Number |
06F06009
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Asian history
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
並木 頼寿 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楊 志強 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2008: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 少数民族 / 苗族 / 愛国主義 / 国家統合 / 民族問題 / 中国社会 / 中国の国家統合 / ミャオ族 |
Research Abstract |
本研究が目的とするところは、主に「多民族国家」とされる中国の少数民族社会に見られる「アイデシティティ高揚」という問題を中心にして、その歴史背景及び現状を明らかにすることにある。第一に、近年来、中国南方で最も注目されているミャオ族社会の一連の動きを検討し、これまで注目されてこなかった中国南方の諸少数民族社会が抱える諸問題を解明することを試みた。それとともに、第二に、中国の民族問題を全体的に捉え直し、かつ理解する際に必要不可欠な材料を提供し、その方向性を探ることを目的とした。特に、1992年以降、中国国家によって推進される「愛国教育教育運動」の性格、及びそれと少数民族社会との関係等の問題を、少数民族社会の視点から分析しようと考えた。それによって、巨大国家の中国において、国民国家としての統合を実現することが如何に困難な課題であるか、本研究を通じて実態的な分析を伴った紹介できるものと考えている。 研究分担者楊志強は、以下のような諸点について検討を行い、その成果を研究会・学会などで発表するとともに、学術専門誌への発表や専著の執筆のための準備を進めた。 1,近年の「炎黄子孫」をめぐる一連の宣伝や「祭祖」活動に注目し、関連する情報を報道資料調査などによって収集し、関連ネット情報などからも材料を採集する。 2,「愛国主義教育」の実像、性格、歴史的経緯などを明らかにする。また、いわゆる「反日運動」との関連についても視野に入れる。オリンピックの開催を契機にして発生している最近の「愛国主義的行動」についても、少数民族社会からの観点により、検討を加える。 3,上記計画に関連して、台湾問題との関連を調査するため、台湾においても現地調査を試みる。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)