QCDに基づくストレンジネスを含むメソンとバリオンの相互作用の計算
Project/Area Number |
06F06327
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡 真 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ERKOL Guray 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 強い相互作用 / 量子色力学 / クォーク / グルーオン / QCD和則 / 格子QCD / ハドロン / 結合定数 / カイラル対称性 / バリオン |
Research Abstract |
平成20年度(10月まで)の主な実績として (1)格子QCDによる8重項メソンと8重項バリオンの結合形状因子および結合定数の計算、および (2)8重項おおび10重項バリオンのシグマ項のQCD和則による評価が挙げられる。これらの諸量はいずれも、原子核ハドロン物理における基本的な量であるが、それを非摂動論的QCDに基づいて定量的に研究することにより、原子核ハドロン物理の基盤を確立することが可能となる。 (1)では、フレーヴァー数2のフル格子QCDゲージ配位を用いて、メソンとバリオンの3点関数を計算し、結合定数と形状因子を求めた。クォーク質量としては、ストレンジクォークの物理質量とその周辺に於ける計算を比較して、カイラル極限への外挿をおこなった。その結果、クォーク質量によるSU(3)の破れがあるにも関わらずSU(3)対称性がよく満たされていること、SU(3)のF/D比が従来SU(6)対称性で求められている値および軸性電荷のSU(3)対称性から得られた値とよく一致していることが明らかになった。さらに形状因子はOBEPで用いられている値よりはソフトであることが分かった。 (2)では、スカラー背景場の元でのQCD和則を用いて、8重項および10重項バリオンのシグマ項およびストレンジネスシグマ項の計算を行った。その結果、デルタバリオンのシグマ項が核子に匹敵する大きさを持つこと、ヴァレンスストレンジネス依存してシグマ項が大きく変化することを指摘した。
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Report
(3 results)
Research Products
(29 results)