ウイルスベクターを用いた効率良い遺伝子修復による造血系遺伝病の治療法の開発
Project/Area Number |
06F06460
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Human genetics
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
三谷 幸之介 (2007-2008) Saitama Medical University, 医学部, 教授
三谷 幸之助 (2006) 埼玉医科大学, 医学部, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PAIBOONSUKWONG K 埼玉医科大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 遺伝子治療 / 遺伝子修復 / 造血系遺伝病 / ファンコニ貧血 / 相同組換え / HPRT遺伝子座 / ウイルスベクター / 遺伝病 |
Research Abstract |
昨年度までに私達は、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いて、ファンコニ貧血A群(FANCA)患者由来B細胞株(BCL)での相同組換えによるFANCA遺伝子修復に成功した。これは、造血細胞でヒト遺伝病の病因遺伝子を修復した最初の例であった。 今年度は、先ず、感染に用いるベクターの濃度と相同組換え効率の相関について検討した。その結果、細胞当たりのベクター粒子数を10^3,10^4,10^5と増加させると、それに対応してHPRT遺伝子座における細胞当たりの相同組換えの頻度も3.1x10^<-6>,9.2x10^<-6>,2.1x10^<-4>と増加した。また、FANCA患者由来BCLにおいても正常男性由来BCLと同程度の頻度で相同組換えが得られた。 また、相同組換えによる正確な遺伝子修復が得られても、それ以外の染色体上のランダムな位置にベクターが組み込まれると、挿入変異などの安全上の問題が残ったままである。通常の動物細胞ではランダムな組み込みに対して相同組換えは1%程度である場合が多いが、BCLでAAVを用いた場合は6-20%であり、従来の方法よりも安全であることが明らかとなった。 さらに、より実際の治療対象に近い細胞として、ヒト造血幹細胞(CD34陽性細胞)標的として、ベクター感染効率と相同組換え効率とをいくつかのAAV血清型について比較検討した。しかし、現在入手可能な血清型では、BCLと異なりCD34細胞に対する遺伝子導入効率は極めて低く(<1%)、相同組換えを得ることが出来なかった。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)