Project/Area Number |
06J03646
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
小杉 麻李亜 Ritsumeikan University, 先端総合学術研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 宗教 / 人類学 / 聖典 / インドネシア:エジプト / クルアーン(コーラン) / 祈り / 読誦 / 宗教儀礼 / 宗教人類学 / アラブ / インドネシ / クルアーン / 文化人類学 / インドネシア |
Research Abstract |
本研究課題に関する今年度の具体的な内容は、1.博士論文の完成、2.それに付随する2本の論文の投稿、3.4本の口頭発表に加え、4.博士論文の成果の発表であった。今年度は最終年度に当たり、これまで多角的に進めてきたクルアーンの朗誦、グッズ、儀礼、日常発話研究のすべてをまとめ、「イスラームの聖典クルアーンの人類学的研究--テクスト性と口誦性を統合する文化装置論的アプローチから」(博士論文)として完成し、審査に通過し、学位を授与された。また、博士論文の成果に立脚したさらなる研究発表も開始し、南山大学アジア・太平洋研究センター主催のセミナーに招聘され、インドネシア・イスラーム研究および地域横断的イスラーム研究への貢献を目指した。 博士論文の構成は次の通りである。第1章クルアーンを<文化装置>として研究する方法(第1節クルアーン研究のスタンダードの確立と継承、第2節<文化装置論的アプローチ>から見たクルアーン)、第2章中核的な信仰儀礼の事例研究(第1節規範的言説中心の研究とその問題点、第2節現代のムスリム社会におけるサラーの実践、第3節サラーの文言における聖典の関与と内的意味、第4節クルアーンを日常的に反復する儀礼)、第3章ポテンシャルの再構成--章名論からの考察(第1節名付けの理由とイブン・アーシュール(1879-1973)の章名論、第2節章の名付けが意味するもの、第3節口誦ベースのポテンシャル)、第4章現代におけるクルアーン--プラチックの新しい形(第1節プラチックを記述するための条件と見取り図、第2節規範=正典としての朗誦の復興、第3節朗誦実演の計量分析、第4節禁忌をめぐる解釈と実践の展開、第5節日常の基調音(1)発話の中の聖句、第6節日常の基調音(2)クルアーン・グッズ)。
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