環境負荷低減のための都市アーカイブ構築とそのコンパクトシティマネジメントへの応用
Project/Area Number |
06J04599
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
中道 久美子 Okayama University, 大学院・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 都市・地域計画 / サステイナビリティ / コンパクトシティ / 住宅地タイプ / 環境負荷 / CO_2排出量 / 都市アーカイブ |
Research Abstract |
環境負荷を低減しサステイナビリティを実現する都市構造としてコンパクトシティが注目され、実際に様々な行政主体が推進を表明しているが、現時点では具体的な事業を進める際の判断根拠がないという実情にある。そこで、1年度目はまず実際の都市整備事業の実施単位に対応する住区レベル(町丁目レベル)において全国の住宅地をタイプ分類し、そのタイプごとに自動車燃料消費量などの特性値を現地画像ともに整理した「都市アーカイブ」を開発し、書籍「まちかど図鑑」として出版した。そして2年度目は、その成果を過去の研究でプロトタイプとして構築した「SLIM CITY」に反映させることで評価システムとしての完成度を高め、新たに国及び京都府と連携して亀岡市を対象として今後の都市コンパクト化政策を検討し分析することで、評価システムとして実際に活用した。 本年度は、2年度目に行った自治体と連携した「SLIM CITY」適用時の応用方法の提案と評価について、さらに住民の転居意向や転居前後の交通行動変化に着目しながら引き続き研究を進めた。具体的には、コンパクトシティの実現とそれによる交通環境負荷の低減のためには、転居の果たす役割が大きく、さらに転居を機に自動車に依存しない生活に変化させるような交通行動の変化を促すことが重要であることに着目している。そして、過去の転居の際の交通行動変化の実態を明らかにするとともに、それを踏まえて将来のコンパクトシティのあり方についてシナリオ分析を行った。 これと同時に、1年度目に構築した「都市アーカイブ」の最終的な形式整理と確認とともに、2年度目に行った自治体と連携した「SLIM CITY」適用時の応用方法の提案と評価についてのまとめを行った。さらに、研究成果の論文・口頭発表を行いつつ、1、2年度目に行った研究の総合的・体系的な整理とともに博士論文の執筆を進め、学位を取得することができた。
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Report
(3 results)
Research Products
(17 results)