IANファミリー分子によるアポトーシス制御の分子機構
Project/Area Number |
06J06186
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
新田 剛 The University of Tokushima, 疾患ゲノム研究センター, 学術研究員
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | T細胞 / リンパ球 / IANファミリー / GTP結合タンパク質 / ノックアウトマウス / CD4 / CD8 / アポトーシス / Tリンパ球分化 / 胸腺 / 正負の選択 / Bcl-2ファミリー |
Research Abstract |
リンパ球特異的に発現されるGTP結合タンパク質群IANファミリーの生理的役割について、とくにT細胞のアポトーシス制御への関与が示唆されたIAN4とIAN5に着目して研究を行っている。昨年度に引き続き、IAN5遺伝子を欠損するノックアウト(KO)マウス、およびIAN4とIAN5両遺伝子を欠損するKOマウスの表現型を解析した。 IAN5-KOマウスでは、末梢リンパ組織中のナイーブCD8 T細胞の著しい減少がみとめられた。骨髄キメラマウスの解析より、IAN5-KOマウスでみられるCD8 T細胞の減少はCD8 T細胞自身の異常によることが示された。IAN5-KOマウス由来のCD8 T細胞ではin vitro TCR刺激による増殖応答が低下していたことから、IAN5はTCRシグナルに依存するCD8 T細胞の生体内維持に重要な役割を担うことが示唆された。現在、IAN5がナイーブCD8 T細胞の維持を制御する機構、およびIAN5欠損によるT細胞異常と自己免疫疾患の関連について、マウスモデルを用いたin vivo解析を進めている。 IAN4/5両遺伝子を欠損するIAN4/5-DKOマウスでは、脾臓およびリンパ節が縮小し、それらの組織中のCD4 T細胞、CD8 T細胞、B細胞、NK細胞、NKT細胞の数が顕著に減少していた。これらはいずれもIAN4、IAN5を高発現するリンパ球系細胞であり、一方で、IAN4、IAN5を発現しないマクロファージについては細胞数の減少はみとめられなかった。以上の結果より、IAN4とIAN5は、T細胞を含む全てのリンパ球の生体内維持に必須の役割を担うことが明らかとなった。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)