病原性大腸菌O157株特異的な非翻訳型RNAの同定と病原性発現における機能の解析
Project/Area Number |
06J07473
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
相馬 亜希子 Rikkyo University, 理学部, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 病原性大腸菌O157株 / ncRNA / tRNA |
Research Abstract |
1)昨年度までに、O157株のIRR遺伝子と、それに対応するマイナーコドンを連続してつなげたβ-ガラクトシダーゼ遺伝子を、非病原性大腸菌に導入し、IRRが対応するマイナーコドンの翻訳に与える影響を調べた結果、病原性発現とIRRの発現には特に関連性が見られなかった。より良い実験系の開発をめざし、培養やアッセイの条件検討などを行ったが、現在までにポジティブな結果は得られていない。 2)同定した新規ncRNA遺伝子をクローニングし、O157株に導入、過剰発現を行った結果、ある病原性関連遺伝子の発現が促進、または抑制されていることから、申請者が同定したncRNAがO157株の病原性発現に深く関与していることが明らかにされた。本年度はリアルタイムPCR法などを導入し、詳細な作用機作の解析を行った結果、ncRNAの直接の標的遺伝子候補が明らかになった。現在、その分子メカニズムの解明を試みている。さらに、DNAチップ解析により、標的遺伝子の網羅的検索を行っている。これまでの成果を2008年2月にアメリカで行われたMiami winter symposiumにおいて発表したところ、ncRNAの世界的な研究者とディスカッションをすることができ、ncRNAによる遺伝子発現制御における因子の探索についてなど、有意義なアドバイスを受けることができた。今後はその意見を参考に、ncRNAによる病原性発現制御機構の解明を目指したい。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)