ヒューマニンの細胞死抑制作用の解析-細胞癌化に果たす役割
Project/Area Number |
06J53042
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
General anatomy (including Histology/Embryology)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
名和 幹朗 Keio University, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アルツハイマー病 / 神経細胞死 / ヒューマニン |
Research Abstract |
ヒューマニン(HN)は24アミノ酸残基からなるペプチド因子であり、ア病関連侵害刺激による神経細胞死を抑制する。HNはア病関連侵害刺激のみならず、プリオンペプチドによる細胞死、血清除去によるアポトーシス等に対して神経保護作用を発揮する事が報告されている。また、細胞死誘導タンパク質Baxの内在性抑制因子であるという報告があり、細胞死だけではなく、細胞増殖においても重要な因子である事が示唆されている。実際に我々は、未発表データではあるが、組織免疫学的手法により、一部の腫瘍においてHNあるいはHN類似分子が高発現している事を確認している。そこで本研究では、HNとがんとの関連性を明らかとするべく、様々なヒトがん細胞株におけるHN、HN類似分子の発現を免疫プロット、免疫沈降によって検討した。その結果、10kDaに抗HN抗体陽性バンドを複数のがん細胞株で確認し、この10kDaのタンパク質は抗HN抗体で免疫沈降される事を明らかとした。この事から、10kDaのタンパク質は一次構造のみならず、二次構造もHNと類似している事が示唆される。現在はこのタンパク質の同定をMALDI/TOF-MSや、アミノ酸配列解析によって行っている。 また、現在までに、ラットHN遺伝子の同定はされているが、マウスHNの同定はなされていない。そこで、本研究では、マウスHNの同定を試みた。はじめに、マウス精巣タンパク質溶解液を用い、ウエスタンブロット法により4kDa、10kDaに抗HN抗体陽性タンパク質の存在を確認した。4kDaのタンパク質を2次元電気泳動により分離し、スポットを切り出し、そのアミノ酸配列解析を行った。しかし、N末ブロックにより、配列決定は行えなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)