Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
(1)移動体センシングに関する研究 自動車や列車などアクティブの移動体の動的応答から,路面や軌道だけでなく,橋梁などの状態を把握するセンシングに関する理論的研究を行った.路面凹凸などの不整を考慮した車両-橋梁等の運動方式を立て,移動体の応答から,橋梁の動特性の推定可能性を検討し,1)路面の凹凸が大きいと橋梁の動特性の推定は難しいこと,2)しかし,繰り返し計測を行い,ランダムノイズ的なものをキャンセルすれば,十分な精度で推定が可能であることを示した. (2)地震応答観測データの長大橋の動特性評価 横浜ベイブリッジなどの地震応答(地中,タワー,桁)記録から,道徳性の推定を時間領域で行う方法を改善し,適用した.その結果,横浜ベイブリッジでは,設計では想定されていない桁端部のタワーリングの非ヒンジ化の存在を明らかにした. (3)振動ネットワークセンサーによる橋梁の損傷検出 橋梁のネットワークアレイセンシングによる常時微動振動データを分析し,ダンピング特性の空間分布を,ヨーロッパグループと共同して行ったオーストリアの橋梁測定データを用いて入念に分析した.その結果,損傷部位の近傍では,モーダルダンピングが大きくなることを実証的に明らかにした. (4)都市高架橋の交通振動計測モニタリング 首都高速3号線の近接する鋼桁6スパンに,加速度計,ひずみ計を100点以上設置し,2日間にわたり計測を行った.構造上同一のスパン間の応答の類似性,差異,振動加速度応答とひずみとの関係などを明らかにした.
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