Project/Area Number |
07F07301
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Sociology/History of science and technology
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
矢野 道雄 Kyoto Sangyo University, 文化学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JUN Y. 京都産業大学, 文化学部, 外国人特別研究員
JUN Yong Hoon 京都産業大学, 文化学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2007: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 志筑忠雄 / 崔漢綺 / ニュートン力学 / 気 / 神 / 円通 / 佛国暦象編 / 天文学 / 儒家宇宙論 / 気輪 / 時憲暦 / 太陽系 / 重力 / 摂動 |
Research Abstract |
本研究は平成19年11月18日に開始し、それぞれの研究者が共通の問題意識をもちながら異なった側面の研究に従事してきた。まずJun(全勇勲)は19世紀半ば中国を通じて朝鮮に輸入された西洋科学、特に近代天文学を、儒学者であった崔漢綺が如何に理解したか、そして自分の哲学に如何に利用したかを探求した。結論として、彼が西洋の天文学を十分理解しないままその不完全な知識を自分固有の儒学または自然哲学を確立する為に用いたこと、そのさい恣意的な解析と変形・歪曲を避けざるを得なかったことを明らかにした。これについて矢野の助言により英文で論文を完成した(掲載確定)。矢野は江戸時代に西洋天文学・宇宙論が導入されたときに仏教徒の間で起ったリアクションの中に類似の態度が見られることに注目し、全とともに同志社大学理工学研究所の「仏教天文学研究会」に参加し、江戸時代の護教学者として有名な円通の『佛国暦象編』を読んでいる。また2009年5月カナダのMcGill大学における「仏教とイスラーム」のワークショップに招待され、自然科学の伝播における仏教の役割について、研究発表をした。Junはとくに研究の後半では、日本人としていち早く西洋天文学を研究した志筑忠雄を比較の対象として取り上げた。両国の知識人がニュートン力学の導入にあたってとった態度を比較することにより、科学の近代化の一側面が明らかになった。これに関連して、Junは京都大学人文科学研究所の武田時昌教授の協力を得て、論文「朝鮮における時憲暦の受容過程とその思想的背景」を完成し、『東方学』第84刷に掲載された。さらに、「志筑忠雄と崔漢綺のニュートン科学に対する態度比較」と題する論文を準備し、矢野の助言も入れてほぼ完成した。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)