ATLL発症における分子メカニズムの解析と多分葉核形成誘導の解析
Project/Area Number |
07J04715
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
福田 隆一 Tokyo University of Science, 基礎工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Tax / PIP3フォスファターゼ / PTEN / SHIP-1 / ATLL / PI3キナーゼ / HTLV-I / p40Tax |
Research Abstract |
本研究課題では、TaxによるNF-κB経路を介したPIP3フォスファターゼ群の発現制御のメカニズムについて解析を行った。昨年度までの解析によりTaxがNF-κB経路を介してPTEN発現を抑制する経路を明らかにした。そこでPTENと同様にATL患者細胞で発現減少がみられるPIP3フォスファターゼであるSHIP-1発現へのTaxの影響と、TaxによるPIP3フォスファターゼ発現制御のより詳細なメカニズムについて解析を行った。 健常人由来末梢血T細胞にTaxを発現させたところ、PTENと同様にSHIP-1のタンパク質、mRNA発現の抑制をおこることを明らかにした。 TaxによるPTEN発現抑制と同様のメカニズムが関与している可能性を考えてTax下流で活性化されるNF-κB経路について解析したところ、PTENと同様にSHIP-1についてもNF-kB経路を介した発現抑制がおこることを明らかにした。 さらにNF-κBによるPIP3フォスファターゼ発現抑制について解析したところ、活性化したNF-κBがPIP3フォスファターゼ発現に必要な転写補助因子p300と相互作用することで、PIP3フォスファターゼ発現の抑制を行っていることを明にした。 また、TaxによるPIP3フォスファターゼ発現抑制による細胞腫瘍化への関与について解析するため、細胞増殖への影響について調べたところ、増殖促進に関与していることを明らかにした。本研究課題はTaxによるPIP3フォスファターゼ発現制御における研究計画項目を達成するとともに、学術論文として掲載がされた(R.Fukuda,et al.,J Biol Chem 284,2680-2689,2009)。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)