神経ペプチドPACAPによる精神行動制御の分子薬理学的機能解析
Project/Area Number |
07J05098
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
嶋田 健 Osaka University, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2007 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 精神疾患・障害 / 神経細胞分化 / セロトニン神経 / 幹細胞 / noggin / 遺伝子改変マウス / ソーティング / PACAP / 統合失調症 / 神経細胞文化 |
Research Abstract |
本研究は、研究代表者らが確立した、ES細胞からセロトニン神経細胞への分化誘導系や遺伝子改変技術などを用いて、発生期および成熟後でのPACAPの各神経系における役割の解明を目指してスタートし、初年度の検討では、PACAPシグナルとセロトニン神経分化との関連を、昨年度の検討ではNogginシグナルとセロトニン神経分化との関連を報告してきた。平成21年度は平成20年度に引き続きNogginの作用メカニズムを検討するとともに、ソーティングした細胞について機能研究に取り組んだ。 1)BMP4の添加によりNogginの神経分化誘導作用、セロトニン神経分化誘導作用は抑制されること、また、Nogginと同じくBMPアンタゴニストとして知られるChordin処置ではセロトニン神経分化誘導作用は見られなかったことなど、BMPシグナルの阻害はセロトニン神経分化に必要ではあるが十分ではないことを示唆する結果を得た。 2)ソーティングにより得られた細胞は、ラット海馬スライス上で神経としての機能を維持したまま生着することを明らかにし、機能研究に応用可能であることを示した。 また、精神行動制御における各神経系の役割を明らかにする目的で、部位特異的に神経活動を調節可能な遺伝子改変マウスの作製を進めている。昨年までに作成していた相同組換えES細胞は導入遺伝子の発現が確認されなかったため、新たなターゲティングベクターを用いて相同組換えES細胞を作製し、既に導入遺伝子が発現することを確認している。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)