Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
平成21年度科学研究費補助金交付申請書「研究の目的」における目的(1)「思春期・青年期の広汎性発達障害(PDD)者における自己理解の特徴を明らかにすること」に関しては,平成19~20年度にかけて行われた調査およびその結果について,今年度はその内容を論文として執筆・投稿した(東北大学大学院教育学研究科年報57(2),および,学会誌(査読有)への投稿準備中。これらは「研究計画1」に該当する)。また,PDD者の保護者を対象とした調査を実施し,PDD者の日常生活場面における言動を通した自己理解のあり様について明らかにした(「研究計画4」に該当する)。さらに,PDD者の自己に関する先行研究のレビュー論文を現在執筆中である(「研究計画2」に該当する)。 目的(2)「広汎性発達障害者の自己理解に対する支援方法のひとつとして心理劇的ロールプレイング(PDRP)の効用を明らかにすること」に関しては,集団面接参加者におけるPDRPを通した自己理解の変容過程を検討した論文が,今年度,学会誌に掲載された(心理臨床学研究27(2))。 目的(1)および(2)に基づく複数の研究内容については,博士論文として統合し,提出・受諾された。なお,論文内容および研究・臨床活動が評価され,東北大学総長賞を受賞した。 その他の研究活動として,PDD者のコミュニケーションを促進するためのきっかけとなり得る「笑い」の持つ力に着目し,学会発表を行った(日本笑い学会,「研究計画5」に該当する)。また,啓蒙活動として,PDD児・者に対する支援としてのグループワークの内容を掲載した冊子を現在作成中である(「研究計画7」に該当する)。
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