同時制御下のmiRNAsによる協調的遺伝子抑制機構の検証
Project/Area Number |
07J09861
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤田 修二 The University of Tokyo, 理学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 分子生物学 / miR-21 / miRNA / AP-1 / 転写 / フィードバック制御 / プロモーター / バイオインフォマティクス / 生化学 |
Research Abstract |
昨年度Bioinformatics誌に発表したmiRNAプロモーターの予測に基づいて、miR-21に関して解析を進め、miR-21の標的遺伝子であるNFIBがmiR-21のプロモータに抑制的に結合し、その結果としてmiR-21遺伝子がNFIBを介してダブルネガティブフィードバック制御を受けていること示した。この成果はJournal of Molecular Biologyに掲載された。HL-60をPMAで刺激した際、miR-21とは独立にNFIBの転写が抑制されることを発見した。この刺激の際にmiR-21を阻害するとNFIBのmRNAは回復しないが、タンパク質は回復することが観察された。そのため、miR-21はPMA刺激におけるNFIBの減衰を加速させる効果があると考えられる。これは転写制御と転写後制御による遺伝子の多層制御が単にfail-safeシステムを構築するだけでなく、時間軸にも影響を与えることを示唆する。これはコンピュータシミュレーションの結果とも一致し、さらにシミュレーションからは転写と転写後で重複して抑制することは転写のみで重複して抑制するよりも効果的であることが示唆された。現在はHL-60をPMA刺激した経時変化サンプルをmiRNAとmRNAに対する両マイクロアレイにより解析し、情報学的解析によりmiRNAと標的mRNA量の特徴的なパターンを抽出している。それらのパターンからmiRNAが効果的に機能するネットワーク回路を特定し、解析することを試みている。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)