超対称ゲージ理論の非アーベル的クーロン相に関する研究
Project/Area Number |
07J09932
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Kyoto University (2008) The University of Tokyo (2007) |
Principal Investigator |
八木 太 Kyoto University, 基礎物理学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 素粒子理論 / 超弦理論 / M理論 / メンブレーン / オービフォールド / 超対称性 / ゲージ理論 / ゲージ・重力対応 / 共形場の理論 / クイバー / a-最大化 |
Research Abstract |
超弦理論において、Dブレーン上にどのような超対称ゲージ理論が実現するかについては、昔からよく知られていたが、M理論において、複数枚のメンブレーン上に実現する理論がどのようなものであるかということに関しては、最近まであまりよくわかっていなかった。最近、その理論がやはりある種の超対称ゲージ理論によって与えられることが、Aharony,Bergman,Jafferis,Maldacenaによって提唱され(ABJM理論)、この分野は著しい発展を遂げた。この超対称ゲージ理論には、離散対称性による時空の同一視(オービフォールド)の構造が非常に非自明な形で自然に入っており、その構造がDブレーンの場合とは全く異なっている。従ってこれをさらに深く理解することはメンブレーンの本質を理解するうえで非常に重要であると考えられる。 私は、このABJM理論をもとに、Dブレーンの場合の手法を応用して、さらにオービフォールドされた空間に置かれたメンブレーン上に実現すると期待される超対称ゲージ理論を提唱した。また、その理論が保つ超対称性の数やその超対称ゲージ理論モジュライ空間を調べることで、提唱した理論の妥当性を示した。この研究成果は、オービフォールドされた空間に置かれたメンブレーン上の理論を構成する際にも、オービフォールド作用によっては、Dブレーンのときと同じ手法が使えることを示唆しており、メンブレーンを理解するうえで重要な手がかりになると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)