Project/Area Number |
07J11218
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 宏昌 Keio University, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2007 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2008: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 神経科学 / 神経変性疾患 / 筋萎縮性側索硬化症 / 神経栄養因子 / ADNF / 神経細胞死 / CaMKIV |
Research Abstract |
神経細胞栄養因子ADNFは、変異SOD1による運動神経細胞死を抑制し、in vivoにおいてALSモデルマウスの運動機能を改善することから、ALS治療候補薬として考えられる。本研究では、ADNFの臨床応用を目的として、ADNFの神経細胞死抑制機構の解明を行った。これまで、ADNF受容体候補分子としてADNF結合分子S1を同定し、S1がADNFの神経細胞死抑制活性に必須であること、さらにADNFの神経細胞死抑制機構には、チロシンキナーゼ、CaMKIVが含まれることが明らかとなっている。本年度は、主にそれらの分子の機能的関連性、特にADNFとS1の細胞内結合を検討した。ADNFは、ペプチド性リガンドであるにも関わらず細胞内に取り込まれて機能することが示唆されている。我々はまず、ADNFの細胞内局在およびS1との共局在をビオチン化ADNF、FITC-ADNFまたはADNFを免疫染色法により検討したが、抗体感度や溶解度の問題により検出できなかった。次に、ADNFの類似配列を有するHsp60の部分配列をADNFのC末端に融合させ、FLAG tagを融合したペプチドを用い検討したが、そのペプチド自身がADNF活性を示さなかった。以上より、現段階において、ADNFとS1の結合はin vitroでは認められるものの、in vivo細胞内結合は検討できなかった。しかし、S1のノックダウンによりADNFの効果が減弱することから、S1がADNFのシグナル伝達に含まれることは確実であり、より詳細なシグナル伝達機構の解明が今後の課題である。
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