c-Metを介した細胞内情報伝達機構が口腔癌の浸潤に及ぼす影響
Project/Area Number |
08877305
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
松本 堅太郎 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (30221592)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 博之 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (50279311)
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Project Period (FY) |
1996 – 1997
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1997)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1997: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1996: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ロ腔扁平上皮癌 / 浸潤 / c-Met / 細胞内情報伝達機 / インテグリン / 口腔扁平上皮癌 / 癌の浸潤・転移 / 細胞内情報伝達 |
Research Abstract |
1)23症例の口腔扁平上皮癌組織標本について、c-Metの発現を免疫組織学的に検索したところ、過剰発現が認められものは全体の78%であった。また、リンパ節転移をきたした症例や予後不良例でc-Metの発現が強くなる傾向が得られた。 2)低浸潤性の口腔扁平上皮癌細胞にc-met遺伝子を導入したところ、8種類の安定した形質転換細胞が得られた。これらの形質転換細胞はすべてノーザンブロットやウェスタンブロットでc-metの過剰発現が確認された。 3)HGFの存在下においても形質転換細胞の運動能や浸潤能の顕著な亢進は認められなかった。また、これらの細胞のHGF添加によるscattering effectの変化も明らかでなかった。 4)細胞外マトリクッスに対する接着活性について,形質転換細胞と親細胞とを比較検討したところ、HGF存在下においても顕著な差は認められなかった。また、その際に形成される接着斑に集積してくる分子(ヴィンキュリン、パキシリン)や、HGF刺激によるP125FAKのリン酸化についても、両細胞間での顕著な違いは検出できなかった。 5)インテグリン分子の発現こついて検索したところ、高浸潤性の癌細胞と低浸潤性の癌細胞で大きな差は認められなかった。しかしながら、高浸潤性の癌細胞はラミニンに対する細胞接着に、複数のインテグリン分子が関与しており、インテグリン分子の機能が亢進していることが推察された。 これらのことから、c-metの過剰発現は、ロ腔扁平上皮癌の浸潤能と関連していることが推察されたが、c-metの過剰発現だけでは癌細胞が高浸潤性の細胞形質を獲得するための、充分な条件とは成りえないことが考えられた。癌細胞が高浸潤性となるためには、インテグリンの機能やインテグリンを介する細胞内情報伝達機構が変化することも必要であることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)