Project/Area Number |
08F08306
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Japanese linguistics
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
鴻野 わか菜 Chiba University, 文学部, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PANINA A.S. 千葉大学, 文学部, 外国人特別研究員
PANINA A. S. 千葉大学, 文学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
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Keywords | 日本語 / 多義 / 動詞 |
Research Abstract |
研究の目的は、日本語の多義動詞を意味転換ルールの組み合わせとして記述し、E・パードゥチェワがロシア語について得たデータと比較することである。前段階では日本語の多義動詞のリストを作成し、語義記述のメタ言語を研究して項目を特定した。 今段階では、リストに挙げた動詞に対して物理的衝突・接触と発声・伝達といった意味分野を中心に、意味・統語的なデータの収集を行った。 語義は語彙データベースのエントリーとして記述されている。エントリーの項目は意味分野、ロシア語での訳語、意味解説、統語的特徴(項とその標識、装飾語との関係、形態的コンテキストとしてのアスペクト分類)、語義間の関係を含む。語義間の関係としてメタファー・メトニミー的転換のほかに具体化(specification。例えばタタクという動詞の<加害>語義が<衝突>語義の具体化である)関係を仮定する。 研究実施計画では、語義ごとに日本語話者の語感と合っているかをインフォーマントの協力をもとに確かめる予定であった。しかし個々の動詞に対して出来上がった多義構造を、日本語についてより高度な知識を持つエキスパートと検討する手順が効率的だったので、この方法をとった。 鴻野准教授とともにデータ解析を行ったほか、日本語・ロシア語対照研究で両言語の動詞を扱っている札幌大学外国語学部ロシア語学科の高橋健一郎准教授と、ロシア語訳語の選択問題、意味範囲の相違などについて議論した。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)