dBlimp-1が転写抑制と転写活性化のポテンシャルを与える作用機構
Project/Area Number |
08F08420
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
上田 均 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SARHAN M.M. 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
SARHAN M. M. 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2009: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2008: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | Blimp-1 / 転写抑制 / 相互佐用因子 / 精製 / 相互作用因子 |
Research Abstract |
昨年までにBlimp-1と相互作用する因子の同定をおこない、ヒストンH4がBlimp-1結合因子として同定することに成功した。この結果を確かめるために、Flagタグ付きのBlim-1を熱ショックコントロール下に胚の時期に発現させ、その核抽出液からBlimp-1複合体を精製した。次に精製した複合体画分をSDSポリアクリルアミドグラジエントゲル電気泳動法を用いて広い範囲で分子量による分離をおこなった後、得られたバンドの位置のタンパク質を質量分析装置で解析した。その結果、ヒストンH4由来のペプチドはその予想される分子量の位置では検出されなかったが、Blimp-1のバンドの位置にあるタンパク質を解析したところ検出された。この結果から、Blimp-1とヒストンH4は共有結合していることが示唆された。 この結果をさらに確かめるために、Flagタグ付きのBlim-1を発現させたショウジョウバエ胚の核抽出液をヒストンH4抗体で免疫沈降した後にSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動をおこない、Flagタグ抗体を用いたウエスタンブロット法でBlinp-1の検出を試みたところ、シグナルは弱いもののBlimp-1の分子量の位置にバンドが検出された。この結果から、Blimp-1とヒストンH4が結合することを示す結果が支持された。 一方、Blimp-1が転写活性化のポテンシャルを与えることを確認するため、φ31インテグレースを用いたシステムでFTZ-F1プローモーターとLacZ融合遺伝子をゲノムの特定の部位に挿入し、FTZ-F1プローモーターのBlimp-1結合部位への変異導入の影響を調べた。その結果、Blimp-1の結合部位の転写活性化への関与が認められ、Blimp-1が転写活性化のポテンシャルを与える以前の結果が支持された。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)