Project/Area Number |
08J01641
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Functional biochemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
石川 大仁 Osaka University, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | RNA分解 / 分子生物学 / X線結晶構造解析 |
Research Abstract |
生物はDNAからRNAを転写し,RNAを翻訳して蛋白質を作る。個々の細胞でどのような蛋白質を作るかは,RNAの合成と分解によって調節されている。したがってRNAの分解は蛋白質の量を調節する重要なプロセスの1つである。しかし,そのような重要なプロセスであるにもかかわらず,ヒトを含むほとんどの生物ではRNAの分解過程の研究はあまり進んでいない。そこで本研究では,ヒトを含めた多くの生物にも適用できる普遍的なRNA分解機構の解明を目指し,高度好熱菌というバクテリアをモデルとして研究を行っている。 これまで(昨年度まで)に本研究では,普遍的なRNA分解機構の主役の可能性がある蛋白質としてTTHA0252と呼ばれる蛋白質を新たに発見した。この蛋白質はRNAを分解する酵素であり,これまでに知られているRNA分解酵素とは異なる構造をしていた。TTHA0252が試験管内でRNAを分解することや生物の細胞内でも何らかのRNAを分解していることは昨年度までに分かっていたので,今年度は詳細な反応機構の解明と生体内でターゲットとなっているRNAの具体例を明らかにすることを目標とした。その結果,TTHA0252に結合している金属がどのような働きを持っているか,また実際に生体内でターゲットとなっているRNAの1つ発見することができた。ヒトの蛋白質で,TTHA0252に相当するものに異常が起きると,免疫の低下などの深刻な病気になることが分かっている。今回得られた成果は,それらの病気の原因解明さらには治療などにつながる可能性もある。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)