Project/Area Number |
08J02626
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Economic history
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤田 美紀 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2008 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2009: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2008: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 経済史 / タイ / 教育 / 工業化 / 技術者 |
Research Abstract |
まず、タイの技師資格制度に関する資料収集を行った。タイでは技師資格制度を前提として、高等技術教育を通じた技術者人材の育成制度が存在する。しかし、高等技術教育を規定する技師資格制度の設立は1999年と歴史は浅く、またカリキュラムへの規定も少ない。そのため、各教育機関の歴史的背景によって技術教育の内容・育成される人材の質に差異が存在すると予想された。 そこで、タイの高等技術教育制度の形成史を念頭に分類を行い、異なる歴史的背景を持つ高等技術教育機関での調査を行った。分類は(1)首都バンコク近郊の国立大学工学部、(2)1960年に設立されたキングモンクット工科大学、(3)1960年代に地方に設立された国立大学工学部、(4)1970年代以降に増加した私立大学工学部、(5)1992年に職業訓練機関から格上げされたラチャモンコン工科大学、(6)1990年以降に見られる先端産業の人材育成を目指した新設の工科大学である。 分類(3)から(6)に該当する教育機関の調査は、日本学術振興会による優秀若手研究者海外派遣事業の支援を受け、東北部を対象に行った。調査対象機関は分類に従って(3)コンケン大学、(4)ノースイースタン大学、(5)ラチャモンコン工科大学コンケン校、(6)スラナリー工科大学である。そして分類(1)、(2)の事例に関しては、今年3月の現地調査を行った。首都バンコク近郊にて(1)に該当するチュラロンコン大学、(2)のキングモンクット工科大学に関する資料を収集した。現在、収集した資料をまとめる作業を行っている。 これらの調査を通じて、経済・社会との連関を含んだ、より詳細な高等技術教育制度の形成史を明らかにする。そして、教育機関の歴史的背景に起因した人材の質的・量的差異を示す。これにより、包括的、長期的な視野に基づいたタイの技師教育制度の特徴を明らかにすることができると考える。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)