バリ舞踊の伝承の歴史と舞踊家の社会的地位に関する研究
Project/Area Number |
08J05320
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
小池 まり子 Tokyo University of Foreign Studies, 大学院・地域文化研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2009: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2008: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 芸能の伝承 / バリ舞踊 / バリ舞踊家 / 舞踊の伝承 |
Research Abstract |
平成21年度に実施した研究の成果は以下の通りである。 1.投稿論文の発表 東京外国語大学大学院博士後期課程論叢『言語・地域文化研究』(査読有)に「インドネシアにおける国民文化の創成:中部ジャワとバリにおける舞踊劇スンドラタリ・ラマヤナを事例として」が掲載、刊行された。 2.海外現地調査の実施 平成21年1月中旬にインドネシア政府研究技術省から取得した研究許可に基づいて、平成21年4月から12月までバリ州にて引き続き海外現地調査を行った。平成21年度の現地調査では、踊り手の人的ネットワークによって規定される活動範囲のなかでも、踊り手自身が所属する地域組織であるバンジャルbanjarに焦点をあて、踊り手の社会的地位と、踊り手であることの社会的意義について検討した。現在、平成20年度および平成21年度の海外調査で得られたデータの分析を進めているが、現時点において提示できる成果は以下の通りである。 (1)バンジャルにおける踊り手の社会的地位 踊り手は、バンジャルの一構成員として他の構成員と等しく社会的責任を果たしている。 (2)踊り手であることの社会的意義 踊り手は、舞踊指導者として教育機関で専門職に就いたり、舞踊教室を主宰するなど舞踊指導自体をビジネス化することで収入を得ながら、一方で自身の人的ネットワークを通して、様々なコンテクストにおいて舞踊を実践している。したがって、舞踊の実践を通して経済活動と社会的な貢献を行うことができる点において、踊り手であること/なることの社会的意義があると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)