絶滅危惧種レブンアツモリソウの保全生態遺伝学に関する研究
Project/Area Number |
08J06621
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Resource conservation science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊澤 岳師 Hokkaido University, 大学院・農学院, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2008 – 2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ラン科 / レブンアツモリソウ / マイクロサテライト / DNA抽出 |
Research Abstract |
昨年度の研究の進展としては、1)去年採取できなかったレブンアツモリソウの種子サンプルを採取し、調査地の個体マッピングを完了した、2)レブンアツモリソウ種子サンプルからのゲノムDNAPCR法を確立した、以上2点が挙げられる。1)に関しては、昨年の天候不順によるレブンアツモリソウの不稔によるサンプル不足を補うことができた。また調査地の全個体の位置をマッピングし、二世代分析に用いる準備は整った。2)に関しては、Thomson & Henry(1995)によるDNA分離法とShimura & Koda(2004)による種子休眠打破法を組み合わせて用いることによって、ラン科種子のゲノムDNAからPCRを行うことに成功した。ラン科の種子は非常に微細なため、これまでリボソームDNAでの成功例はあったものの、ゲノム全体を対象としたPCRに成功したのはおそらく世界で初めての例である。これにより、ラン科における遺伝学的な研究に弾みがつくことを期待している。現在、論文をまとめている最中で、早ければ本年5月中には投稿できる予定である。 残念ながら、昨年度から取り組んでいたマイクロサテライトマーカーを開発することはできなかった。さまざまな試行を繰り返し、試作したプライマーは数百に及ぶが、マーカーとして使用できたものはなかった。マイクロサテライトマーカーを作成することができれば、その後の二世代分析に用いるサンプルおよびデーターが揃っていただけに、マーカー作成の失敗が悔まれる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)