Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2008: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Research Abstract |
1,3つのイネYABBY遺伝子の機能とその関与する形態形成機構の解析 3つのイネYABBY遺伝子が関与する形態形成機構の解明を目的として,3つのイネYABBY遺伝子の機能喪失体の作製を進めた.本年度は,新たな選抜マーカーとして,ビスピリバックナトリウム塩耐性遺伝子を持つベクターを用い,RNAi用のコンストラクトを作製した.現在,1C-02025系統由来のカルスにアグロバクテリウム法によりRNAi用のコンストラクトを導入中である. 2,イネ穎花に多面的形態異常を示す変異体H17(rol1)を用いた穎花形成機構の分子遺伝学的解析 平成21年度は,イネに特徴的な器官である外穎の形態に注目し,rol1変異の影響を詳細に解析した.また,rol1変異体における形態異常の原因を探るため、形態形成関連遺伝子の発現パターン解析を行った.その結果,オーキシンレスポンスファミリーに属するOsETTIN遺伝子の発現パターンが変異体の形態異常と関連していることを見出した.さらに,RNAi法を用いて,rol1変異体におけるOsETTIN遺伝子の機能解析を行った.その結果,rol1変異体の示す形態異常は,OsETTIN遺伝子の発現パターン異常が大きな要因となっていることがわかった.本研究成果から,OsETTIN遺伝子の機能および,その発現パターンがイネ頴花形成にとって重要であること,そして,ROL1遺伝子は,OsETTIN遺伝子の正常な発現に必要であることが示された.また,本年度は,rol1変異体の解析結果から得られた成果を中心に,以下の学会に参加し発表を行い,関連する研究分野の方々から貴重な意見を頂いた. 日本育種学会第116回講演会,日本植物生理学会第51回年会,The 9th International Plant Molecular Biology Congress, St.Louis
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