Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1997: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
(1) JMS社との協力により,均質のシリコン製中空系を張った人工肺モデルを制作した。 (2) 人工肺モデルを用いて吸入麻酔薬のセボフルランおよびイソフルランが血小板活性化に及ぼす影響を実験検討した。 【方法】 ボランティア血クエン酸を添加した後,人工肺モデル内に充填し、37℃の温浴漕で振とうした.その間、Contro群(C群n=11)では酸素を,セボフルラン群(S群n=11),イソフルラン群(1群n=11)では酸素にそれぞれ吸入麻酔薬を2MACの濃度で10分間,人工肺に吹送した.前後の血液サンプルより、血液ガス、血小板第4因子(PF4)およびADPによる血小板の小、中、大凝集塊の形成過程を測定した. 【結果】 人工肺モデルの酸素化能、二酸化炭素除去能には群間で有意差はみられなかった.PF4は3群とも上昇したが、群間で有意差はなかった.小凝集塊生成には群間で差はなかったが、中凝集塊生成はS群ではC群に比して有意に増加しており,大凝集形成は有意に抑制された。 【考察】 本研究の結果から,体外循環下での人工肺からのセボフルラン吹送は血小板凝集を抑制する上で有用である可能性が示唆された. (3) (2)の結果より,雑種成犬を用いたin vivoの実験を行うため,JMS社との協力により,シリコン製中空糸を張った静脈内留置型人工肺を制作した。 (4) 静脈内留置型人工肺を用いて吸入麻酔薬が血小板活性化に及ぼす影響を実験検討中である。 【方法】 雑種成犬をケタミン麻酔した後,大腿静脈からローラーポンプにより脱血し静脈内留置型人工肺の外部を還流させて大腿動脈に送血する。人工肺に吸入麻酔薬のセボフルランおよびイソフルランを1時間吹送し,その前後の血液サンプルより、血液ガス、血小板第4因子(PF4)およびADPによる血小板の小、中,大凝集塊の形成過程を測定する。
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